添乗員さん(女性/46歳)の海外旅行保険体験レポート
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旅行先 | ペルー |
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旅行時期 | 2008年頃 |
加入保険 | AIU 派遣先の旅行会社 |
補償金額 | 3000円程度 |
何年も前のことで記憶があいまいですが、海外旅行保険が役に立った経験です。
当時、私は派遣添乗員として南米ペルー周遊のツアーに添乗していました。お客様は30人くらいだったと思います。
早朝にクスコをツアーバスで出発し、チチカカ湖のあるプーノへ向かいました。
使用道路はパン・アメリカン・ハイウェイで、きちんと舗装された悪くない道路ですが、ところどころに小さな村や集落や長距離バス用休憩所がある程度、ほとんどはアンデスの山中の田園や放牧地を走行します。
休憩所まであと15分くらい、という辺りのカーブで、左から急に突進してきた一般自動車が、私たちの乗っていたツアーバスの左前面に体当たりしてきました。
衝突の瞬間、私は最前列の座席右側の通路寄りに座っており、ちょうどお客様のほうを振り返ってマイクで話をしていたところで、お客様も座席に座った状態でした。
私は通路に転げ落ちて左足の膝あたりを通路の床についてしまい、お客様も前の座席に強く胸をぶつけたりしていました。
私を含め、動けないような怪我をした人は幸いいなかったので、ともかく全員バスから下りていただき、代わりのバスが到着するのをその場で数時間待ちました。
バスは左前面から左側面にかけて大きく凹んだ程度でしたが、相手の車は大破、運転者と助手席に乗っていた人は即死だったようです。
プーノのホテルに到着してから、痛みがあるお客様と私は現地手配会社が手配してくれた医師の往診を受け、翌朝にプーノの病院にタクシーで向かってレントゲン検査を受けました。
私もお客様も打ち身程度で骨折はない所見だが念のため日本に戻ってから診断を受けて欲しい、との結果が出ました。
現地での医療費と病院への交通費は現地旅行会社が全て負担してくれました。
保険会社への連絡は、プーノのホテルに到着してから電話で事故があったことを証明しました。
現場に居合わせた添乗員としてお客様のために事故報告書を作成してお渡ししたので、帰国後に通院治療して、請求に必要な書類が揃ってから保険請求した方もいらっしゃいました。中には肋骨に軽いひびが入っていた方もいらっしゃり、帰国後にちゃんと検査してよかった、海外旅行保険に入っていた良かった、とおっしゃっていたそうです。
私も念のため帰国後にレントゲン検査を受け、やはり打ち身という診断で、検査や湿布の処方・湿布代を含めて3000円程度を支払ったので、保険請求を行いました。
ツアーの集客と主催を行った旅行会社に必要書類を提出し、旅行会社経由で保険会社に請求手続きを行ったのですが、私もお客様も問題なく保険を受け取ることができました。
日常生活にも事故や病気の可能性はありますが、ふだんとまったく異なった土地を移動する海外旅行におけるアクシデントとハプニングに遭う可能性は、想像以上です。
交通事故だけでなく、旅のストレスや疲れによる体調不良や病気、すりや置き引きなど、危険がいっぱいです。
万が一に備えて、海外旅行保険には必ず加入することを、お申し込みやご出発案内の段階で複数回、旅行会社はおすすめし、添乗員も出発間際の空港で最終確認をしています。
それだけの理由があっておすすめしていますので、海外旅行に行かれる方はぜひとも保険に加入してください。