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アジアと欧米文化が混ざったシンガポールは、治安もよく英語圏ということもあり、旅行はもちろん、ビジネスや留学などで多くの日本人が訪れる国です。

シンガポールでは、ホテルやレストラン、観光地のお土産屋さんなどではクレジットカードが使える場所は多いですが、ホーカーズと呼ばれる屋台や、インド系・中華系の小さな飲食店などではクレジットカードが使えないこともあるようです。

カードだけではなく、シンガポールドルも用意して旅行に行った方が良いでしょう。

両替は空港でする人が多いかと思いますが、円からシンガポールドルへの外貨両替レートが本当に安いのはどこなんでしょうか。

空港から金券ショップ、外貨両替宅配店まで、実際に16店舗でレートを調べて安かった順にランキングでご紹介します。


シンガポールドルの相場とお札・コインについて

シンガポールでは、シンガポールドル(S$)と、補助単位のシンガポール・セント(記号はS¢)が使われます。

1シンガポールドル=約81円です。

紙幣 2Sドル、5Sドル、10Sドル、50Sドル、100Sドル、500Sドル、1,000Sドル、10,000Sドル
貨幣 5Sセント、10Sセント、20Sセント、50Sセント、1Sドル

1ドル($)は100セント(¢)です。

ちなみに、500ドル、1,000ドル、10,000ドル紙幣はほとんど流通しておらず、まず見ることはありません。

600シンガポールドル両替してレートが安かった店まとめ

レートの差がわかりやすいように、600シンガポールドル(50,000円程度)に両替した場合で比べています。

外貨両替の手数料はどこもレートに含まれていました。調査日は2018年4月18日です。

調査したのは

  • 成田・羽田空港の銀行系両替所
  • シンガポール・チャンギ国際空港の両替所
  • 銀行の支店
  • 外貨両替専門店
  • 金券ショップ
  • 外貨宅配業者
  • クレジットカードの海外キャッシング

の7カテゴリー、合計16種類の店舗・方法です。

早速、調査結果を発表しましょう。各カテゴリーごとに一番安い店舗を抜粋し、まとめて一覧表にしています。

金券ショップ
(アクセスチケット)
¥49,128

手数料の差 266円
クレジットカードの海外キャッシング
(エポスカード)
¥49,394

手数料の差 882円
シンガポール・チャンギ国際空港の両替所 ¥50,276

手数料の差 524円
外貨宅配業者
(ドルユーロ)
¥50,800

手数料の差 1,148円
成田・羽田空港の銀行系両替所
(みずほ銀行)
¥51,948

手数料の差 なし
銀行の支店
(みずほ銀行支店)
¥51,948

最安は金券ショップの「アクセスチケット」で、次にクレジットカードの海外キャッシング(詳細は後述)が続きます。

驚いたのは、シンガポール・チャンギ国際空港。日本の空港にある両替所の最安(みずほ銀行)より1,620円も安い結果です。

一番安かった「アクセスチケット」と比較すると、1,148円高くはなりますが、わざわざ金券ショップに行く電車賃や手間等を考えたら、それほど大きな差ではないでしょう。

シンガポールドルの場合、現実的には

  • クレジットカードの海外キャッシング
  • シンガポールの空港で両替

がお得で手間のかからない両替方法と言えるでしょう。

それでは、個別の各カテゴリーのレート詳細を見ていきましょう。


【第1位】シンガポールドル両替の最安は「金券ショップ」(アクセスチケット)

シンガポールドルの両替で一番安かったのは、金券ショップの「アクセスチケット」でした。

中でも特に安かったのが、アクセスチケットの新宿西口店です。

49,128円
成田・羽田空港の銀行系両替所より2,820円安い)

調査したすべての金券ショップを安い順に並べてみました。

アクセスチケット
新宿西口店・新宿大ガード店
¥49,128
ドルレンジャー
新宿西口店
¥49,236
ドルレンジャー
東京駅前店
¥49,668
大黒屋
新宿南口店
¥52,482

アクセスチケットが最安で、ドルレンジャー(チケットレンジャー)が続きます。

ドルレンジャーは新宿西口店と東京駅前店を調べましたが、金券ショップの激戦区と言われる新宿西口店の方が安くなっていました。

最大手の大黒屋は、調査した限りでは、シンガポールドルの取り扱いが新宿南口店しかなく、レート自体も他の金券ショップに比べると高めでした。

金券ショップは確かに安いですが、デメリットもあります。

金券ショップでは、特にシンガポールドルなどのメジャーではない通貨は売り切れていることも多いです。
実際行ってみたら売り切れで両替できなかった、もしくは100シンガポールドル(8,000円ぐらい)しかなかった、ということになりかねません。

また高額紙幣のみ扱っていて、2Sドル・5Sドル・10Sドルなどの少額紙幣の扱いも少ないです。
ホーカーズ(屋台)などでは小額紙幣でしか購入できないことが多いので(高額紙幣だとお釣りがないので断られる)、金券ショップで両替していっても使えなかった、ということにもなりかねません。

レートは良くても金券ショップは注意が必要

金券ショップでは、店が買い取りしたシンガポールドルを販売しています。そのため、いつもシンガポールドルを扱っているわけではなく、在庫があっても基本的には少額です。

別の日に店をチェックしてみると、売り切れの通貨がたくさんあり、シンガポールドルの在庫はわずかのようでした。

両替レートが良いからといって、金券ショップでまとまった金額を両替するのは現実的に難しいようです。

【第2位】クレジットカードの海外キャッシング

知らない人も多いですが、海外のATMで日本のクレジットカードを使って現地通貨を引き出すことができます。

海外キャッシングと呼ばれるもので、カードの支払日に利息を含めた金額が引き落としされるのですが、利息を含めてもそのレートはほとんどの外貨両替方法よりもかなり割安です。

エポスカードを使った今回のシンガポールドルの両替では、

49,394円
成田・羽田空港の銀行系両替所より2,554円安い)

という結果になりました。

エポスカードは、海外キャッシングの利息が初回30日分無料でお得なおすすめのカードです。

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ATMは空港には必ずありますし、シンガポールでしたらショッピングセンターやマーケットなど至るところにあります。

海外キャッシングがさらにお得なカードも紹介しているので、こちらの記事もチェックしてみてください。

icon-chevron-circle-right 【海外キャッシング手数料比較】外貨両替よりクレジットカードがおすすめ

【第3位】シンガポール・チャンギ国際空港の外貨両替所

シンガポールの空港での両替が予想外に安く、第3位となりました。

50,276円
成田・羽田空港の銀行系両替所より1,672円安い)

日本の空港より1600円以上も安いとはびっくりです。
空港で両替と言っても、日本でするか、渡航先でするかで差があることが分かりました。

シンガポールドルを両替するなら、現地のほうがお得ですね。

【第4位】外貨宅配業者(ドルユーロ)

外貨両替の宅配サービス「ドルユーロ」

第4位は、外貨を宅配で届けてくれる外貨宅配業者の「ドルユーロ」です。

外貨宅配業者は、全般的に、アジア通貨では送料を含めてもお得なことが多いようです。

50,800円
成田・羽田空港の銀行系両替所より1,148円安い)

今回調査したのは外貨宅配専門業者のドルユーロと、宅配に対応している金券ショップの大黒屋、トラベレックスと、外貨両替専門店「GPA」です。
「GPA」は成田空港グループの外貨両替専門店ですが、外貨宅配もしてくれます。

まず、送料や配送方法の違いのまとめです。

ドルユーロ 送料400円。10万円以上の両替で無料に。代引きは送料700円。
大黒屋宅配サービス 送料700円。振り込みのみ。
トラベレックス 送料1,000円(振込・代引きとも)。10万円以上の両替で無料に。
GPA 店舗と同レートで送料無料。代引きのみ。最低額は3万円以上。

レートの比較は送料込みの金額で、代引きのみの業者もあるため振込手数料は無視しています。

ドルユーロ ¥50,800
GPA ¥51,960
大黒屋 外貨宅配 ¥53,266
トラベレックス オンライン ¥53,488

トラベレックスの外貨宅配は送料が1,000円もかかるため、送料無料になる10万円以上じゃなければ話にならない金額です。

外貨宅配は、時間がない時にネットから外貨を手軽に購入できるので便利ですが、シンガポールドルに関しては現地空港での両替のほうがもっと手軽で安いので、あまり利用する意味はないようです。

【第5位】成田・羽田空港の両替所(みずほ外貨両替ショップ)

国内の空港の外貨両替所は、誰でも利用したことがある、一番便利で使いやすい両替所でしょう。

今回は、羽田空港の出発ロビーで歩いて15秒ほどのところにある「みずほ銀行」と「GPA」の両替所で調査を実施しました。

みずほ銀行 ¥51,948
GPA ¥51,960

みずほ銀行とGPAの差はわずか12円です。どちらで両替しても大差はないようです。

銀行系の両替所は空港以外にもあり、レートはどの店舗でも同じなので、為替レートが円高ドル安の時期を見計らって両替するのはよいかもしれませんね。

みずほ銀行
外貨両替ショップ
大手町、銀座、池袋、渋谷、新宿、新宿西口、阪急梅田、秋葉原、鎌倉、新宿駅東南口、立川、東武川越、浜松町、原宿、東京駅八重洲口

【同率・第5位】銀行の支店(みずほ)

大手都市銀行の支店でシンガポールドルを両替した場合のレートも調査しましたが、みずほ銀行は成田空港にあるみずほ外貨両替ショップと同じ結果で、三菱UFJと三井住友銀行は空港よりわずかですが高い結果でした。

51,948円
(成田・羽田空港の銀行系両替所と同じ)
みずほ銀行 ¥51,948
三菱UFJ銀行 ¥52,566
三井住友銀行 ¥52,566

最安のみずほと三菱UFJ・三井住友銀行との差は308円。
銀行の支店では、外貨両替以外にたくさんの業務があるので、外貨両替は空港の銀行系両替所でしてほしいのかもしれませんね。

 

シンガポールドルは、海外キャッシングかシンガポールの空港で両替

シンガポールドルの両替に関して海外キャッシングと現地の空港での両替が手軽で安いという結果になりました。

金券ショップ「アクセスチケット」も確かに安いですが、前述したとおり、通貨の売り切れや在庫不足などで両替できないこともありますし、そもそも金券ショップに行くまでの時間や交通費がかかるなどデメリットも多く、おすすめではありません。

それでは、記事のまとめです。

  • シンガポールドルの両替はシンガポールの空港両替所で
  • 空港での両替は必要最低限にし、後で現地ATMで海外キャッシングするのがお得

シンガポールに行く時のために、ぜひ覚えておいてください。

ドルから台湾ドル、韓国ウォン、タイバーツまで、12通貨の調査結果はこちらの記事でまとめています。

【外貨両替レート20店舗比較】手数料がお得なおすすめは銀行?大黒屋?