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いろいろな国で使えてお得な海外プリペイドカード、その中でも「ネオマネー」は少し異色です。今回は、そんなネオマネーの特徴やメリットはもちろん、気になる手数料やデメリットについても紹介します。


ネオマネーの使える国

ネオマネーにはVISAブランドが搭載されているため、210以上の国と地域にある3,800万店以上のVISA加盟店で、ショッピング利用できます。銀聯ブランドが搭載されているカードならば、世界170の国と地域に2,300万の加盟店があります。

海外キャッシングでは、VISAブランドはVISA」「PLUS」マークの付いた世界200以上の国・地域にある230万台以上のATMで、利用可能です。銀聯ブランドも「銀聯」マークの付いた世界200以上の国・地域にある260万台のATMで使えます。

ネオマネーの手数料

カード払いする上で気になるのが手数料です。クレジットカードも、リボ払いや分割払いでのショッピングには金利手数料がかかり、キャッシングでも手数料や金利がかかりますが、ネオマネーはどうなのでしょうか。

ネオマネーのショッピング手数料をクレジットカードと比較!

まずは、ネオマネーのショッピングに伴う手数料を、クレジットカードと比較してみましょう。

  ネオマネー 楽天カード 三井住友VISAカード
海外事務手数料 利用額の4% 利用額の1.63%または1.6% 利用額の1.63%

他の海外プリペイドカードとは異なり、ネオマネーは自分で両替をする必要がありません。利用時に自動的に両替がされますが、その際に利用額の4%が海外事務手数料として徴収されます。これは、VISAブランドでも銀聯ブランドでも変わりありません。

ネオマネーの海外キャッシング手数料をクレジットカードと比較!

ネオマネーは、海外ショッピングだけでなく海外キャッシングでも、以下のような手数料がかかります。

  ネオマネー 楽天カード 三井住友VISAカード
海外事務手数料 4% 無料 無料
ATM手数料 200円/回 216円/回 108円~216円/回
金利 無料 年18% 年18%

クレジットカードでのキャッシングは借金扱いになるため、金利が年18%程度発生します。一方のネオマネーは借金扱いではありませんので、当然金利はかかりません。ただし、VISA・銀聯ともに海外事務手数料として4%が加算されます


ネオマネーのその他のメリット

ネオマネーには、他にもさまざまなメリットがあります。

即日発行が可能

ネオマネーの国内外で利用可能なVISAブランドは、一部セゾンカウンターで即日発行が可能です。本人確認書類とマイナンバー関連書類を持参すれば、その場で申込~カード発行まで完了します。即日発行が可能な海外プリペイドカードは他にありませんので、海外出発まで時間がない人にはピッタリですね。

銀聯カードも選択可能

VISAブランドだけでなく、ネオマネーは銀聯ブランドも選択できます。銀聯カードは、特に中国との関係が強い国・地域で広く通用します。特に中国では、VISAは使えないが銀聯カードは使える店舗が多いので、中国旅行には必携です。また、それらの国・地域における現地通貨の為替レートも、VISAブランドより銀聯ブランドの方が少し良いので、積み重なるとお得になります。

VISAブランドは国内ショッピングも可能

VISAブランドのネオマネーならば、海外ショッピング・キャッシングだけでなく国内ショッピングも可能ですので、チャージしたお金が無駄になりません。さらに、国内ショッピングにおいては手数料が一切かかりませんので、大変にお得です。

ネオマネーのデメリット

一方で、ネオマネーには以下のようなデメリットもあります。

為替レートが若干不利

ネオマネーと他のカードの為替レートを見てみると、ネオマネーが若干不利なレートなのが分かります(2018年9月3日現在、ネオマネーのみ2018年7月19日現在)。

  マネパカード クレジットカード(マスターカード) キャッシュパスポート ソニーバンクウォレット ネオマネー
1米ドル 111.958円 111.10円 113.43円 111.33円 112.98円
1ユーロ 129.891円 129.82円 133.47円 129.06円 131.55円
1英ポンド 144.970円 144.73円 151.74円 144.15円 147.98円
1豪ドル 80.560円 80.68円 87.54円 80.35円 83.40円

ネオマネーの海外事務手数料は利用額の4%かかるため、基準となる利用額が不利な為替レートによって高くなると、海外事務手数料も高くなります。

ICチップが搭載されていない

今では一般的になってきたICチップですが、ネオマネーにはICチップが搭載されていません。海外ではICチップにしか対応していない券売機やレジもありますので、そういった場所ではネオマネーが使えない可能性が高いです。また、高いセキュリティを持つICチップがないのは、セキュリティ面でも若干不安です。

ネオマネーの使い方

ネオマネーには「海外専用カード」「海外・国内利用可能カード」の2種類があり、前者は海外でのショッピングやキャッシング、後者はそれに加えて国内でのショッピングが可能です。しかし、プリペイドカードのため、いずれのカードも利用前にチャージ(入金)をしなければなりません。

チャージ方法は3つ

ネオマネーへのチャージ方法は、「振込」「インターネットバンキング」「ATM」の3種類です。それぞれのチャージの流れは、以下の通りです。

振込チャージの方法

  1. 振込チャージ用指定口座を確認(金融機関が限られているので要確認)
  2. 振込手続きを行なう(平日は24時間以内に反映)
  3. チャージされているか会員サイトで確認

インターネットバンキングチャージの方法

  1. 利用可能な金融機関を確認(7行しかないので要確認)
  2. ネオマネー会員サイトにログイン
  3. 「チャージ」→「インターネットバンキングによるチャージ」→「チャージ手続きへ」をクリック
  4. チャージ金額を入力して「次へ」をクリック
  5. 利用可能金融機関を選択→各金融機関のログイン画面にジャンプ
  6. 各金融機関のインターネットバンキングにログイン
  7. 金額が自動表示されるので、確認の上で振込を実施
  8. 「加盟店のサイトに戻る」をクリック
  9. チャージ金額と利用可能残高を確認

ATMチャージの方法(セブン銀行ATMの場合)

  1. セブン銀行ATM、クレディセゾンATM(VISAのみ)へ行く
  2. 「クレディセゾンのお取引」→「ご入金(返済)」を選択
  3. 暗証番号を入力
  4. 「プリペイドカード入金」を選択
  5. 入金可能額を確認の上、紙幣を投入
  6. 金額を確認の上、「確認」ボタンを押す
  7. カードと利用明細を受け取る

海外ショッピングの使い方

ネオマネーはカードの種類によって、VISAもしくは銀聯加盟店でショッピング利用できます。

  1. 商品を持って店員にカードを提示する
  2. 売上票を確認の上でサインをする(銀聯カードは00+4桁の暗証番号の6桁の入力が必要)
  3. 商品・利用明細・カードを受け取る

海外キャッシングの使い方

ネオマネーは、海外のATMから現地通貨をキャッシングすることもできます。

  1. 対応ATMにカードを挿入
  2. 4桁の暗証番号を入力(銀聯カードは00+4桁の暗証番号の6桁の入力が必要)
  3. 「WIHHDRAWAL」か「GET CASH」を選択
  4. 「SAVING」か「CHECKING ACCOUNT」を選択
  5. 希望金額を入力
  6. 明細の要・不要を選択
  7. 現金・カード・利用明細を受け取る

ネオマネーの申込方法・年齢制限・審査基準

ネオマネーの概要が分かったら、申し込みたくなった人もいるでしょう。最後に、ネオマネーの申込~発行について解説します。

ネオマネーは13歳から申込可能

ネオマネーは13歳から申込可能です。ただし、未成年者が申し込むには、親権者の同意が必要です。

ネオマネーの申込方法は3種類

インターネットでしか申し込めない海外プリペイドカードが多い中、ネオマネーは「インターネット」「セゾンカウンター」「郵送」の3種類から選択できます。カンタンに申し込みたい人はインターネット、すぐにカードが欲しい人はセゾンカウンター、確実に手続きしたい人は郵送がおすすめです

インターネットの場合

  1. 「オンライン申込はこちら」をクリック
  2. 規約に同意
  3. 必要情報を入力後、確認
  4. 必要書類(本人確認書類・マイナンバー関連書類)をアップロード
  5. 申込から1週間程度で簡易書留が届く

セゾンカウンターの場合

  1. ホームページで対象のセゾンカウンターをチェック
  2. 本人確認書類・マイナンバー関連書類を持って来訪
  3. その場で申込・カード受取

郵送の場合

  1. ホームページで資料請求をする
  2. 送られてきた書類に必要事項を記入し、必要書類を添付して返送
  3. 1週間程度で簡易書留が届く

ネオマネーは審査なし

クレジットカードは借金扱いのため審査が欠かせませんが、ネオマネーには与信審査がありません

中国や主要通貨でない国に行くならネオマネーもあり

ネオマネーは、若干為替レートがよくなく、海外事務手数料も例外なく4%かかる、ICチップが搭載されていないなどのデメリットもあります。しかし、銀聯カードも選べる、マイナー通貨でも海外事務手数料が変わらない、即日発行可能などのメリットは、デメリットを補って余りあるものです。

特に、銀聯カードは中国などでは圧倒的な通用力を持っているため、中国などに行く予定のある方はネオマネーの銀聯カードを持って行くといいでしょう。