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楽天カード、イオンカード、エポスカードなど、クレジットカードを海外に持って行ったのに使えなかったという経験はありませんか?考えられる原因や予防策・解決策をまとめました。

 


国際ブランドの確認を

「楽天カードが海外で使えなかった」といった体験談は度々聞かれますが、それは多くの場合「楽天カードが使えない」というわけではありません。

海外で使えるかどうかは、カード会社やカードの種類というよりも、国際ブランドの問題です。楽天カードは発行時に国際ブランドを3つの中から選べますが、それらは以下のように分けられます。

  • VISA、MasterCard・・・海外で使いやすい
  • JCB・・・海外で使いにくい

この違いは、単純に国際ブランドの普及率、加盟店の数の違いです。VISAとMasterCardは加盟店数が世界最大規模で、220以上の国で使用できます。

それに比べ、JCBは日本人に人気のある韓国や台湾、グアム、ハワイなどを中心に展開していて、アジア以外では加盟店が少ないのが現状です。その為、行き先によってはJCBの楽天カードは全く使えない、ということもあるのです。

また、海外ではVISAのみ」「MasterCardのみ」「JCBのみ」しか使えない店も多くあります

VISA、MasterCardが世界中で普及しているので、新しくカードを作るならこの2ブランドを持っておくのが安心です

 

カードが使えないトラブルの例

国際ブランドの加盟店で、使えるはずのお店なのに使えない・・・そんなトラブルもあります。

急にそんな事態に遭遇すると焦ってパニックになってしまうこともあるので、事前にどんなトラブルが考えられるかチェックしておきましょう。

カードの不具合

クレジットカードの裏面には、磁気ストライプといってカード情報が入った部分があります。ここに傷が付いたり、強い磁気を近づけたりすると、磁気ストライプが読み取れなくなり、結果カードが使えなくなってしまいます。

クレジットカードを複数枚重ねて保管していたり、スマホケースにカードを入れていたりすると、磁気ストライプが破損する可能性があります。保管方法には注意しましょう。

ICチップ搭載のカードにすることで、磁気ストライプに関係なくカードが使えるようになります。しかし、お店の機械がICチップに対応していないと結局は磁気ストライプの読み込みが必要になるので、カードの取り扱いには注意が必要です。

通信・端末の不具合

先進国ではなかなかないトラブルですが、通信設備などのインフラが十分でない国などでは、通信不良も起きやすいです。

また、お店の端末自体の調子が悪かったり、カードと端末の相性が悪かったりしてカードが使えない場合もあります。

暗証番号の入力ミス

カードを使用する際、暗証番号の入力を求められることがありますが、このとき、3回以上入力を間違えるとカードがロックされてしまいます。

限度額を超えていた

カードの限度額は知っていても、今いくら利用しているかを正確に把握している人は少ないでしょう。「後もう少し使えたはず」と思っていたら既に限度額に達していた、ということは珍しくありません。

特に、海外ではブランド物を買ったり普段より高級なレストランに行ったりと、出費が大きくなりがちです。また、海外キャッシングで現地通貨を調達した場合、その分も利用額となるので注意が必要です。

海外へ行く際には、事前にカード会社に申請すれば利用上限を上げてもらえる可能性があります。事前に確認・手続きしておきましょう。

カード会社のロックがかかった

普段と違う使い方をしたり、急に高額の利用が続いたりすると、カード会社のセキュリティシステムが働いてカードの利用にロックがかかることがあります。

カード会社や普段のカードの使い方にもよりますが、以下のようなときにはセキュリティシステムが働くようです。

  • 日本で使われていたカードが急に海外で、しかも高額の買い物に使われた
  • 同じお店で短時間に何度も支払い
  • 利用したお店で、他に不正利用が確認された

まれなケースとして、とある美容外科のドクターは数百円のスマホゲーム課金にカードを利用したところ、「普段の利用に比べて小額過ぎて不自然」ということで、セキュリティシステムが働いてしまったそうです。

このようにロックがかかった場合、カード会社から直接連絡があり、カード利用状況の確認をされることもあります。不正利用ではないことを説明すれば、すぐにカードは使えるようになります。

カードの利用を止められた

上記のセキュリティシステムによるロックと似ていますが、こちらはカード会社により強制的に退会させられた状態です。

楽天カードの場合、カード発行の審査は簡単なのですが、その後の会員管理はシビアな傾向があります。カードを発行した後でも、会員に問題があると判断されると強制的に退会させられてしまうのです。

楽天カードの場合、その理由を問い合わせてもほとんどの場合何も教えてもらえません。その為、具体的な原因が分からないことが多いのですが、以下のような理由が考えられます。

  • 支払いが遅れた
  • 楽天カード以外のカードやローンの使い方・支払いなど信用情報に問題があった
  • カードをほとんど使っていない
  • プレミアムカードやキャッシング枠の申し込みをした際、その審査に落ちると楽天カード自体も退会させられる場合がある

強制退会になった場合、異議を唱えてもその判断が覆ることはまずありません。

こうなってしまってはそのカードはもう使えませんので、別のクレジットカードを持っていると安心です。

キャッシング枠が未設定だった

海外では多くの場合、外貨両替所を利用するよりも、クレジットカードでキャッシングした方が安く外貨への両替ができておすすめです。

【海外キャッシング手数料比較】外貨両替よりカードがおすすめ

海外でキャッシングをする際は、クレジットカードにキャッシング枠が設定されている必要があります。日本ではショッピング利用しかしないので、キャッシング枠を「0円」に設定したという人は多いでしょう。

ですが、キャッシング枠なしでは海外でもキャッシングができません。海外キャッシングをするつもりなら、キャッシング枠のあるカードを持って行くようにしましょう。

カードの有効期限切れ

これは完全に不注意のケースですが、有効期限切れのカードを使ってしまうことも考えられます。

普段カードを使わない人が、期限切れのカードをそのまま財布に入れっぱなしにしていたなどのケースがあるようです。

海外へ行く前には、有効期限の確認をしておきましょう。

 


急にカードが使えなくなった時の対処法

さっきまで使えていたカードが使えない、カードの期限やパスワードは大丈夫なはず・・・原因が分からない、そんな時には不安になってしまいがちですが、冷静にカード会社へ問い合わせましょう。

お店側の操作間違いなどもあり得ますが、そこでお店側に詰め寄ったりネバったりしてはいけません。相手も、外国人客のカードが使えないという状態で警戒心がありますから、ヘタをするとトラブルになりかねません。

まずはカード会社に問い合わせ現状を確認することが重要です。

使用できなかった理由によっては、その場で解決されることもあります。しかし磁気ストライプの不具合などその場で解決できないケースでは、他の支払い方法が必要です。

必ず複数枚のカードを用意しておきましょう