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持病(既往症)がある場合、持病が悪化した際の治療は基本的には保険金支払いの対象外となってしまいます。ここでは持病があっても補償対象にできる保険を紹介します。
持病(既往症)は海外旅行保険の対象になる?
海外での医療費は国内の何倍もすることがほとんど。持病がある方の場合、健康な方よりも病院に掛かる可能性も高いので、海外旅行保険はばっちり備えておきたいものです。
しかし実は、一般的な海外旅行保険、クレジットカード付帯保険ともに、持病は補償の対象外です。
一般的な海外旅行保険の場合、持病があるとそもそもの契約が出来ないものも少なくありません。カード付帯保険も「旅行中または帰国後72時間以内に発病し治療した場合」といった具合に補償の範囲が限られていて、持病の治療は補償されません。
「疾病に関する応急治療・救援費用補償特約」をチェック
「疾病に関する応急治療・救援費用補償」といった特約が付いた海外旅行保険なら、持病(既往症)の治療も補償対象となります。取り扱いのない保険会社もありますが、近年少しずつ取り扱いが増えています。
AIU海外旅行保険(AIU損害保険)
旅行期間31日までの全てのプランに自動セットされます。補償額は300万円まで。
たびほ(ジェイアイ損害火災保険)
旅行目的が留学、旅行期間31日以上、被保険者年齢32歳以下の場合のみオプションで付けられます。補償額は300万円まで。
エアポートオフ(損保ジャパン日本興亜)
成田空港の専用カウンターでのみ申し込み可能です。補償額は300万円まで。
東京海上日動の海外旅行保険
旅行期間31日までの契約に自動でセットされます。ただしインターネット申し込みでは取り扱いがなく、対面での契約が必要です。補償額は300万円まで。
三井住友海上の海外旅行保険
代理店での対面契約のみです。補償額は300万円まで。
以上のようにいくつか選択肢はありますが、対面での契約が必要だったり日数などの条件があったりと、一般的な海外旅行保険に比べると制約が多いです。
一般的な旅行だと1ヶ月以内の旅程がほとんどでしょうから、上記の中ではインターネット申し込みができるAIU海外旅行保険が使いやすいでしょう。
持病がある方の注意点
注意点として、各社とも補償額の上限が300万円となっています。例えば疾病治療費の補償額が500万円の契約だったとしても、持病のための治療に対しては300万円までしか支払われないということなので覚えておきましょう。
もうひとつ、 疾病に関する応急治療・救援費用補償の対象になるのは「旅行中に急激に症状が悪化した場合」です。
持病のためのものでも、常用している薬やインスリン注射などの費用、透析や義手義足、車椅子など継続的に必要なものの費用は対象外となります。
加えて「あらかじめ予測できず、社会通念上払うべき注意をもってしても避けられない症状の変化」という条件もあります。保険特約を過信せず、体調管理にはしっかりと気を配りましょう。