PR
海外では言葉が通じにくいこともあり、クレジットカードを使うのは少し緊張しますよね。
海外でもスマートに安心してクレジットカードを使えるように、使い方や国際ブランド、利用代金の引き落としなどを紹介します。
海外でのクレジットカードの使い方
クレジットカードはショッピングだけでなく、ここではショッピングとキャッシングに分けて、海外でのクレジットカードの使い方を分かりやすく解説しましょう。
海外でのカードショッピングの使い方
海外でもショッピングの方法は日本と同じですが、例に簡単に説明しましょう。
- 商品を持ってレジへ行く
- 合計金額がレジに表示される
- 「クレジットカード払いで(By Credit Card)」と店員に言う
- 端末(読み取る機械)にクレジットカードを挿入する
- 4桁の暗証番号を入力して、○(丸)が書いてある緑色のボタンを押す
- クレジットカードを取り出す
- レシートと商品を受け取る
日本ではクレジットカードを「カード」と略しますが、英語では「クレジット(Credit)」と略します。
「By credit(card) or cash?」と聞かれたら「Credit」と答えましょう。
端末がICチップに対応していない場合やレストランなどでは、暗証番号の代わりにサインすることもあります。
海外ATMでのカードキャッシングの使い方
クレジットカードはショッピングだけでなく、現地通貨をATMから引き出せるキャッシングも利用可能です。外貨両替所を利用するよりも実はレートがお得なので、ぜひ覚えておきましょう。
キャッシングはATMの画面に外国語が表示されますので、ショッピングより難易度は高めです。
- ATMに入る
- 「Insert Your Card」(カードを入れてください)と表示されたら、クレジットカードを挿入する
- 「Enter Your PIN」(暗証番号を入力してください)と表示されたら、4桁の暗証番号を入力し「ENTER」(または緑色のボタン)を押す
- 「Select Type of Transaction」(取引内容を選択してください)と表示されたら、「Withdrawal」(引き出し)を選択する
- 「Select Account for Withdrawal」(キャッシングの方法を選んでください)と表示されたら、「Credit Card」(クレジットカード)を選択する
- 「Select Dispense Amount」(引き出し金額を選んでください)と表示されたら、画面に表示されている金額から選択、なければテンキーで希望額を入力後に「ENTER」(または緑のボタン)を押す
- 「Please take Cash」(現金を受け取ってください)と表示されたら、現金を受け取る
- 「Would You Like another Transaction?」(引き続き操作しますか?)と表示されたら、終了の場合は「NO」、続ける場合は「YES」を押す
- 「Please remove Your Card and Take Receipt」(カードと利用明細書を受け取ってください)と表示されたら、カードと明細を忘れず受け取ります
海外でのキャッシングで頻出する英単語と意味
上記が一般的な例ですが、機種によってATMに表示される英語は少しずつ異なります。間違った取引を選択せずスムーズにキャッシングできるよう、海外ATMでのカードキャッシングでよく出てくる英語とその意味をまとめて紹介しましょう。
日本語の意味 | 英語 |
---|---|
暗証番号 | Presonal Idenfication No. ID Number Personal Number Secret Code |
引き出し(キャッシング) | Cash Advance |
振込 | Transfer |
残高照会 | Balance |
クレジットカード払い | Cash in Advance |
預金 | Savings |
当座預金 | Checking |
20ドル単位 | Multiple of $20 |
海外でクレジットカードを使う際の注意点
海外におけるクレジットカードの使い方を簡単に紹介しましたが、国・地域によって事情は大きく異なります。注意点を事前に把握しておけば、遭遇してもスムーズに対処できるでしょう。ここでは、海外でクレジットカードを使う際の注意点について解説しましょう。
利用可能枠が足りないとクレジットカードは使えない
海外に限った話ではありませんが、クレジットカードに設定されている利用可能枠が足りないとクレジットカードは使えません。クレジットカードには「ショッピング枠」「キャッシング枠」が設定されており、枠以上の利用はできません。特に、海外では気づかぬうちに多額の利用をしている可能性も高いです。
出国前に手持ちのカードの利用可能枠をチェックしておくのはもちろん、海外渡航時に限って一時的に利用可能枠を引き上げてくれるクレジットカードもありますので、カード会社に相談してください。
暗証番号を盗み見られないように
海外では、後ろから暗証番号を盗み見て、取引終了後にカードを盗んで不正利用する事案が多く報告されています。周囲をよく確認して、暗証番号を入力する際には手元を隠すなど細心の注意を払ってください。
ICチップ付きクレジットカードが便利
日本ではカード裏面の磁気ストライプ、表面のICチップのどちらを使っても決済可能なケースが多いですが、海外ではショッピング・キャッシングともICチップを使った取引が主流です。日本でも、ICチップ付きクレジットカードが多くなりましたが、万が一持っていない場合は、ICチップ付きを持っておくと便利です。
ATMの入り方が特殊な場合も
海外のATMは、ATMへの入り方も若干特殊です。ブースの中にATMが入っているタイプの場合、日本では普通にドアを開けて入れますが、海外ではドアにあるカードリーダーにカードを通さないと入れないこともあります。
ATMへのカードの挿入方法が異なる
日本と海外のATMでは、カードの挿入方法も異なります。日本のATMは、カード表面を上にして挿入するとATMがカードを飲み込みますが、海外のATMではたまにカード裏面を上にしたり、カードをスライドさせたりなど、様々な方法があります。
暗証番号の桁数が異なる場合も
ショッピングやキャッシングにおける本人確認手段として用いられる暗証番号ですが、海外でATMを使ってキャッシングをする際、以下のように、国・地域によって入力する暗証番号の桁数が異なる場合があります。
- 中国・韓国など…機種により6桁の場合もあるが、4桁入力後に「ENTER」を押せばOK
- イタリア…機種により5桁の場合もあるが、4桁入力後に「ENTER」を押せばOK
- ベトナム…機種により6桁の場合もあるが、4桁入力後に「00」を入力して「ENTER」を押せばOK
ATM取引が終わったら初期画面に戻っていることを確認する
ATMを使ってキャッシングが終わったら、初期画面に戻っていることを確認しましょう。日本のATMは、1つの取引が終了すると自動的に初期画面に戻りますが、海外では初期画面に戻らずそのまま取引可能なATMもあります。「取引を続けますか?」で「NO」を選択するのはもちろん、初期画面に戻っていることを確認してください。
クレジットカードの国際ブランドごとの使いやすさ
主なクレジットカードの国際ブランドは、
- VISA
- マスターカード
- JCB
- ダイナース
- アメックス
の5種類があります。国際ブランドがあることによって世界中でクレジットカードが利用できるのですが、国際ブランドによって使いやすさは大きく異なります。
加盟店の多さはVISAとマスターカード!
国際ブランドとお店が個別に加盟店契約をすることで、クレジットカードは利用可能となりますが、加盟店の多さではVISAとマスターカードが抜きんでています。かつては「アメリカではVISA、ヨーロッパではマスターカード」と言われていましたが、現在ではクレジットカードが使えるお店ならば、どちらもほぼ世界中どこでも利用可能です。
キャッシングについても、ATMに「PLUS」のステッカーが貼ってあればVISAカードが、「Cirrus」のステッカーが貼ってあればマスターカードを利用できます。
日本人が多く訪れる地域ならばJCBもあり
VISAやマスターカードと比較すると加盟店数は少ないですが、ハワイやグアムなど日本人観光客が多く訪れる地域であれば、JCBも遜色ありません。キャッシングについても、「Cirrus」のステッカーが貼ってあればJCBカードを使って現地通貨を引き出せます。
また、JCBとアメックスは加盟店の相互開放を行なっており、海外でアメックスが使える加盟店であればJCBカードも利用可能です。
アメックスは海外キャッシングができない
ただし、アメックスは海外でのキャッシングができません。アメックスが発行しているカードだけでなく、楽天カードが発行している「楽天カード・アメックス」も、VISAやマスターカードとは異なり、海外キャッシングができませんので、注意しましょう。
国際ブランドごとの為替レート
海外でクレジットカードを利用すると、国際ブランドやカード会社の方で現地通貨→日本円への両替を行ない、両替後の日本円が利用者に請求されます。両替の際の為替レート(基準レート)は国際ブランドによって異なっており、どの国際ブランドのクレジットカードを使うかによって、請求金額も変わってくるのです。
ダイナースとアメックスはレートを公表していませんが、残りのVISA、マスターカード、JCBはレートを以下のように公表しています(2018年11月26日時点)。
VISA | マスターカード | JCB | |
---|---|---|---|
1米ドル | 113.108円 | 113.590円 | 113.060円 |
1ユーロ | 128.950円 | 128.880円 | 128.230円 |
1英ポンド | 145.540円 | 146.100円 | 144.880円 |
1中国元 | 16.286円 | 16.370円 | 16.350円 |
1豪ドル | 82.001円 | 82.370円 | 81.810円 |
かつてはマスターカードのレートが良い話をよく聞きましたが、現在では大差ありません。今回の調査では、むしろレートは一番悪い結果になりました。
ショッピングの場合、この基準レートにカード会社の海外事務手数料として、1.6%~2%が上乗せされて請求されます(キャッシングは事務手数料なし)。
実際に適用されるレートはカード利用時のレートではなく、カードの利用データがカードの利用データが国際ブランドの決済センターに到着した時点でのレートで、利用日から2~4日後となります。
海外クレジットカード利用分の引き落としについて
海外でのクレジットカード利用分の海外引き落としは、通常とは異なる場合があります。
国内のショッピングでは1回払いだけでなく分割払いやリボ払いも可能なカードでも、海外利用分は1回払いのみという場合があります。また、引き落とし日まで待っていると利息が増えていきますので、海外キャッシングは随時返済して利息を抑えることも検討しましょう。
主なカード会社の締日・引き落とし日
主なクレジットカード会社の締日と引き落とし日を紹介します。
カード会社名 | 締日 | 引き落とし日 |
---|---|---|
エポスカード | ①4日 ②27日 |
①翌月4日 ②翌月27日 |
三井住友カード | ①15日 ②末日 |
①翌月10日 ②翌月26日 |
楽天カード | 末日 | 翌月27日 |
JCBカード | 15日 | 翌月10日 |
ジャックスカード | 末日 | 翌月27日 |
オリコカード | 末日 | 翌月27日 |
DCカード | 15日 | 翌月10日 |
ダイナースクラブカード | 15日 | 翌月10日 |
締日から引き落とし日までの期間は、どのカード会社も1か月弱ありますので、カード利用日から最長で2か月弱は支払いが猶予される計算です。
クレジットカードをよく知って海外で快適なカードライフを
クレジットカードを使って海外でショッピングをするのもキャッシングをするのも、基本的には日本で行なっているのと変わりありません。ただし、言葉の問題がありますので、頻出する英単語くらいは覚えておくといいでしょう。
海外でクレジットカードを利用する際には、日本と勝手が違うこともありますので、事前に対策も学んでおいてください。
使いこなせれば海外で威力を発揮するクレジットカードですので、まずは国内で利用して慣れてから、紹介した使い方や注意点を頭に入れて使ってみるといいでしょう。