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広大な領土と悠久の歴史を感じに行くのも、近代化著しい都市部を見に行くのも楽しい、中国旅行。本場中華料理を味わえるのも魅力です。
キャッシュレス化が進む中国では、都市部ではスマホ決済が一般的になってきているため、現金で支払う人を見かけることはほとんどありません。
ローカルなレストランなどでは現金用のレジが見当たらない・・・なんてこともあります。
じゃ、現金は必要ない?と言うとそうでもありません。
と言うのも、電車やバスに乗る時などの交通費に関しては、スマホ決済か現金支払いしかできない事が多いからです。
交通費の支払いに日本で発行したクレジットカードはまず使えません。(銀聯カードなら可能な場所もあるようです)
中国に旅行へ行くなら、やはり現金は持っていた方が良いでしょう。
空港で両替する人が多いですが、円から中国元への外貨両替レートが本当に安いのはどこなんでしょうか。
空港から金券ショップ、外貨両替宅配店まで、実際に17の方法と店舗でレートを調べて安かった順にランキングでご紹介します。
中国元の相場とお札・コインについて
中国で利用される通貨は人民元または人民幣と言われ、通貨の前には、日本と同じ¥マークを使用します。
1人民元=16~17円ぐらいを推移しています。
紙幣 | 1角、2角、5角、1元、5元、10元、20元、50元、100元 |
---|---|
貨幣 | 1元、5角、1角 |
補助単位として角があります。10角が1元です。
中国元の紙幣は(角の紙幣は除く)、すべて毛沢東の絵柄で色によって異なります。
また100元紙幣については、偽札が多く流通しているようです。
街中の怪しい両替所を利用したら偽札だった、なんてこともあるようなので注意が必要です。
3000中国元を両替してレートが安かった店まとめ
レートの差がわかりやすいように、3000中国元(49,000円程度)に両替した場合で比べています。
外貨両替の手数料はどこもレートに含まれていました。調査日は2018年4月18日です。
調査した店舗は
- 成田・羽田空港の銀行系両替コーナー
- 上海浦東空港の両替所
- 銀行の支店
- 外貨両替専門店
- 金券ショップ
- 外貨宅配業者
- クレジットカードの海外キャッシング
の7カテゴリー、合計18の方法と店舗です。
早速、調査結果を発表しましょう。各カテゴリーごとに一番安い店舗を抜粋し、まとめて一覧表にしています。
金券ショップ (アクセスチケット) |
¥50,820 |
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▲ 手数料の差 737円 ▼ |
|
クレジットカードの海外キャッシング (エポスカード) |
¥51,557 |
▲ 手数料の差 1,373円 ▼ |
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外貨宅配業者 (ドルユーロ) |
¥52,930 |
▲ 手数料の差 1,507円 ▼ |
|
上海浦東空港の両替所 | ¥54,437 |
▲ 手数料の差 1,603円 ▼ |
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外貨両替専門店 (トラベレックス オンライン) |
¥56,040 |
▲ 手数料の差 540円 ▼ |
|
成田・羽田空港の銀行系両替所 (SMBC信託) |
¥56,580 |
▲ 手数料の差 30円 ▼ |
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銀行の支店 (三井住友銀行支店) |
¥56,610 |
最安は金券ショップの「アクセスチケット」で、次にクレジットカードの海外キャッシング(詳細は後述)が続きます。
空港の銀行系両替コーナーを基準として考えると、最安のアクセスチケットは5,760円安く、最高値の銀行の支店は30円高いという結果となっています。
また同じ空港といっても、中国の上海浦東空港の両替所で両替すると、日本の空港で両替するよりも2,143円安くなります。
ここまで差があるなら金券ショップで両替したいと思うかもしれませんね。
しかし金券ショップでの両替については、後でも述べますがデメリットが多くあまりおすすめしません。
中国元の場合、現実的には
- クレジットカードの海外キャッシング
- 上海浦東空港の両替所
がお得で手間のかからない両替方法と言えるでしょう。
それでは、個別の各カテゴリーのレート詳細を見ていきましょう。
【第1位】中国元の両替の最安は「金券ショップ」
中国元の両替で一番安いのは金券ショップでした。
中でも特に安かったのが、アクセスチケットの新宿西口店と新宿大ガード店です。
(成田・羽田空港の銀行系両替所より5,760円安い)
調査したすべての金券ショップを安い順に並べてみました。
アクセスチケット 新宿西口店・新宿大ガード店 |
¥50,820 |
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ドルレンジャー 新宿西口店 |
¥51,120 |
ドルレンジャー 東京駅前店 |
¥51,420 |
チケットオズ 新宿店 |
¥51,630 |
甲南チケット 新宿西口思い出横丁店 |
¥56,010 |
大黒屋 新宿南口店 |
¥58,590 |
アクセスチケット、ドルレンジャー(チケットレンジャー)、チケットオズと続いています。
ドルレンジャーは新宿西口店と東京駅前店を調べましたが、金券ショップ激戦区の新宿西口の方が安い結果となりました。
最大手の大黒屋は、他の金券ショップに比べるとかなり高いレートとなっていました。
金券ショップは確かに安いですが、デメリットもあります。
金券ショップで中国元を扱っている店がそもそも少なく、またあっても十分な在庫がないことがあります。
両替に行ってみたら、売り切れだった、もしくは少ししか中国元がなかった、ということになると、せっかく時間も交通費もかけて行っても無駄足になる可能性があるからです。
金券ショップでは、店が買い取りした中国元を販売しています。そのため、いつも元を扱っているわけではなく、在庫があっても基本的には少額です。
後日チェックしてみると、元も他の通貨も多くが売り切れでした。
両替レートが良いからといって、金券ショップでまとまった金額を両替するのは現実的に難しいようです。
【第2位】クレジットカードの海外キャッシング
知らない人も多いですが、海外のATMで日本のクレジットカードを使って現地通貨を引き出すことができます。
海外キャッシングと呼ばれるもので、カードの支払日に利息を含めた金額が引き落としされるのですが、利息を含めてもそのレートはほとんどの外貨両替方法よりもかなり割安です。
エポスカードを使った今回のド中国元の両替では、
(成田・羽田空港の銀行系両替所より5,023円安い)
という結果になりました。
日本の空港での両替より5,000円以上もお得だとは驚きです。
エポスカードは、海外キャッシングの利息が初回30日分無料でお得なおすすめのカードです。
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ATMは空港には必ずありますし、銀行ももちろん、地下鉄の駅などにもあります。
海外キャッシングがさらにお得なカードも紹介しているので、こちらの記事もチェックしてみてください。
【海外キャッシング手数料比較】外貨両替よりクレジットカードがおすすめ
【第3位】外貨宅配業者(ドルユーロ)
外貨を宅配で届けてくれる外貨宅配業者が第3位でした。
外貨宅配業は、アジア通貨では送料を含めてもお得なことが多いようです。
(成田・羽田空港の銀行系両替所より3,650円安い)
調査したのは外貨宅配専門業者のドルユーロと、宅配に対応している金券ショップの大黒屋、トラベレックスです。
まず、送料や配送方法の違いのまとめです。
ドルユーロ | 送料400円。10万円以上の両替で無料に。代引きは送料700円。 |
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大黒屋宅配サービス | 送料700円。振り込みのみ。 |
トラベレックス | 送料1,000円(振込・代引きとも)。10万円以上の両替で無料に。 |
レートの比較は送料込みの金額で、代引きのみの業者もあるため振込手数料は無視しています。
ドルユーロ | ¥52,930 |
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トラベレックス オンライン | ¥57,040 |
大黒屋 外貨宅配 | ¥58,000 |
トラベレックスは、10万円以下の両替だと送料が1,000円かかりますが、送料の分を除いてもドルユーロよりもかなり高い結果でした。
大黒屋にいたっては5,000円以上も高くなります。
同じ宅配業者といっても、このように差がはっきりつくので、利用する際は事前にしっかり調べて比較することが大事です。
【第4位】上海浦東空港の外貨両替所
第4位は、中国の上海浦東空港にある貨両替所での両替でした。
(成田・羽田空港の銀行系両替所より2,143円安い)
中国旅行に行く人で日本の空港で両替していく人は多いかと思いますが、中国の空港に到着してから両替したほうがお得と言うことが分かりました。
【第5位】外貨両替専門店(トラベレックス オンライン)
空港には銀行系列以外の外貨両替所があります。
成田空港グループの「GPA」と、世界最大の外貨両替専門店「トラベレックス(Travelex)」のドルレートを比較したところ、トラベレックス オンラインが最安という結果でした。
(成田・羽田空港の銀行系両替所より540円安い)
調査した外貨両替専門店を安い順に並べてみました。
トラベレックス オンライン | ¥56,040 |
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GPA | ¥56,070 |
トラベレックス 新宿西口店 | ¥57,150 |
トラベレックス 羽田空港店 | ¥60,120 |
トラベレックスオンラインとは、オンラインで事前に購入し、空港で受け取った場合に適用されるレートです。
トラベレックス店舗のレートはオンラインより基本的に悪いですが、店舗利用だけのメリットもあります。
メリット | クレジットカード(JCB)で外貨両替できるため、支払いを翌月以降に繰り越せる。ポイント分も実質割引になる。 |
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クレジットカードのショッピング枠を使って外貨両替ができるというのは、他にない大きな特長です。
分割払いにすれば、さらに支払いを遅らせることもできますし、お金にあまり余裕がないという場合は利用する価値がありますね。
【第6位】成田・羽田空港の銀行系両替所(SMBC信託)
空港の外貨両替コーナーは、誰でも利用したことがある、一番便利で使いやすい両替所でしょう。
今回は、羽田空港の出発ロビーで歩いて15秒ほどのところにある「SMBC信託銀行」と、「みずほ銀行」の両替コーナーで調査を実施しました。
SMBC信託銀行 | ¥56,580 |
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みずほ銀行 | ¥56,640 |
SMBC信託銀行とみずほ銀行の差は60円とわずかでした。
銀行によってレートに差が付くことがありますが、今回の中国元の両替についてはほとんど変わないレートでした。
銀行系の両替コーナーは空港以外にもあり、レートはどの店舗でも同じなので、為替レートが円高中国元安の時期を見計らって両替するのはよいかもしれません。
みずほ銀行 外貨両替ショップ |
大手町、銀座、池袋、渋谷、新宿、新宿西口、阪急梅田、秋葉原、鎌倉、新宿駅東南口、立川、東武川越、浜松町、原宿、東京駅八重洲口 |
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SMBC信託銀行 外貨両替コーナー |
浅草、秋葉原、有楽町マリオン、銀座、六本木、渋谷、二子玉川、新宿、新宿西口、池袋、横浜 |
【最下位】銀行の支店(三井住友)
大手都市銀行の支店で中国元を両替した場合のレートも調査しましたが、空港にある銀行系の両替コーナーよりも悪いレートでした。
(成田・羽田空港の銀行系両替所より30円高い)
銀行の支店では、外貨両替以外にたくさんの業務があるので、外貨両替は空港の銀行系両替コーナーでしてほしいのかもしれません。
銀行の支店で外貨両替するのはもったいないということを覚えておきましょう。
少額の両替なら、中国の空港で両替を!足りなくなったら海外キャッシング
金券ショップ「アクセスチケット」はかなり安かったですが、金券ショップは競合店の価格調査をしっかり行っていて、1日に何度もレートが変更されるそうですし、わざわざ金券ショップに行っても、その時のレートがいつも安いとは断言はできません。
高額を両替するなら外貨宅配業者の利用もおすすめですが、中国で現金を使う機会は少ないので、交通費やいざと言う時の備えとして少額を両替するなら、中国の空港の両替所を利用するのが手軽でおすすめです。
後は、現地で現金が必要になった時に海外キャッシングすると良いのではないでしょうか。
それでは、記事のまとめです。
- 中国元の両替は中国の空港でに着いてから
- 空港での両替は少なめにして、現地ATMで海外キャッシングするのがお得
中国に行くときのために、ぜひ覚えておいてください。
ドルから台湾ドル、韓国ウォン、タイバーツまで、12通貨の調査結果はこちらの記事でまとめています。