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ハワイやグアム、ロサンゼルス、ニューヨークまで、アメリカには日本人に人気の観光地がいっぱいあります。仕事で出張する機会も多いですよね。
クレジットカード先進国のアメリカとはいえ、チップ文化があるため現金の米ドルを持っておくことは必須です。
日本の空港で両替する人が多いですが、円からドルへの外貨両替レートが本当に安いのはどこなんでしょうか。
国内空港からハワイの空港、金券ショップ、外貨両替宅配店まで、実際に22店舗でレートを調べて安かった順にランキングでご紹介します。
米ドルの相場とお札・コインについて
アメリカで利用されるドル(dollar)は、米ドル・アメリカドル・USドルとも表記される世界の基軸通貨です。
1ドル=80円の円高になったこともありましたが、この5年ほどは1ドル=100円~120円で推移しています。
紙幣 | 1ドル、5ドル、10ドル、20ドル、50ドル、100ドル |
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貨幣 | 25セント、10セント、5セント、1セント |
1ドル($)は100セント(¢)です。
500ドル両替してレートが安かった店まとめ
レートの差がわかりやすいように、500USドル(55,000円程度)に両替した場合で比べています。
外貨両替の手数料はどこもレートに含まれていました。調査日は2018年4月18日です。
調査したのは
- 成田・羽田空港の銀行系両替所
- ハワイ・ホノルル空港の両替所
- 銀行の支店
- 外貨両替専門店
- 金券ショップ
- 外貨宅配業者
- クレジットカードの海外キャッシング
の7カテゴリー、合計21種類の店舗・方法です。
早速、調査結果を発表しましょう。各カテゴリーごとに一番安い店舗を抜粋し、まとめて一覧表にしています。
金券ショップ (アクセスチケット) |
¥53,295 |
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▲ 手数料の差 590円 ▼ |
|
クレジットカードの海外キャッシング (エポスカード) |
¥53,885 |
▲ 手数料の差 955円 ▼ |
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外貨両替専門店(GPA) | ¥54,840 |
▲ 手数料の差 85円 ▼ |
|
成田・羽田空港の銀行系両替所 (SMBC信託) |
¥54,925 |
▲ 手数料の差 75円 ▼ |
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銀行の支店 (三菱UFJ銀行支店) |
¥55,000 |
▲ 手数料の差 85円 ▼ |
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外貨宅配業者 (ドルユーロ) |
¥55,085 |
▲ 手数料の差 6,868円 ▼ |
|
ハワイ・ホノルル空港の両替所 | ¥61,953 |
最安は金券ショップの「アクセスチケット」で、次にクレジットカードの海外キャッシング(詳細は後述)が続きます。
衝撃的だったのは、ハワイ・ホノルル空港のひどいレートです。文字通り、ケタ違いのレートの悪さです。
観光地価格という言葉がありますが、まさにハワイは両替所も観光地価格なのでしょう。
国内に限って考えると、空港の銀行系両替所と比べて、最安のアクセスチケットとの差は1,630円です。
約3%程度を節約するためにわざわざ時間をかけて金券ショップに行く人は少数派かもしれません。
ドルの場合、現実的には
- クレジットカードの海外キャッシング
- 外貨両替専門店
がお得で手間のかからない両替方法と言えるでしょう。
それでは、個別の各カテゴリーのレート詳細を見ていきましょう。
【第1位】ドル両替の最安は「金券ショップ」
意外にも、一番安いのは金券ショップでした。
中でも特に安かったのが、アクセスチケットの新宿西口店と新宿大ガード店です。
(成田・羽田空港の銀行系両替所より1,630円安い)
調査したすべての金券ショップを安い順に並べてみました。
アクセスチケット 新宿西口店・新宿大ガード店 |
¥53,295 |
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ドルレンジャー 新宿西口店 |
¥53,845 |
チケットオズ 新宿店 |
¥53,910 |
ドルレンジャー 東京駅前店 |
¥54,395 |
大黒屋 新宿思い出横町店・ 大阪なんば店・福岡博多筑紫口店 |
¥54,510 |
甲南チケット 新宿西口思い出横丁店 |
¥54,600 |
大黒屋 新宿南口店 |
¥54,760 |
アクセスチケットが飛び抜けて安く、ドルレンジャー(チケットレンジャー)、チケットオズが続いています。
ドルレンジャーは新宿西口店と東京駅前店を調べましたが、金券ショップ激戦区の新宿西口の方が安くなっていました。
最大手の大黒屋は大阪・福岡を含めた4店舗を調査しましたが、地域ごとにレートの差はほとんどないようです。とはいえ、大黒屋のレート自体は他の金券ショップに比べると総じて高めでした。
金券ショップは確かに安いですが、デメリットもあります。
金券ショップは100ドルなど高額紙幣のみ扱っていて、1ドル・5ドル・10ドルといった少額紙幣の扱いがない店がほとんどでした。
チップで使う場合は小額紙幣が必要になるので、金券ショップでの両替は不向きですね。
【第2位】ハワイ・アメリカは「クレジットカードの海外キャッシング」がお得
知らない人も多いですが、海外のATMで日本のクレジットカードを使って現地通貨を引き出すことができます。
海外キャッシングと呼ばれるもので、カードの支払日に利息を含めた金額が引き落としされるのですが、利息を含めてもそのレートはほとんどの外貨両替方法よりもかなり割安です。
エポスカードを使った今回のドル両替では、
(成田・羽田空港の銀行系両替所より1,040円安い)
という結果になりました。
エポスカードは、海外キャッシングの利息が初回30日分無料でお得なカードです。
エポスカードでは必要な海外ATM手数料がかからない上に、海外にいながらネットで早期返済でき、利息を極限まで抑えられます。
【海外キャッシング手数料比較】外貨両替よりクレジットカードがおすすめ
ATMは空港には必ずありますし、ハワイやグアムのような観光地の街中はもちろん、ニューヨークの市街地にもあって便利ですよ。
【第3位】外貨両替専門店「GPA」
空港には銀行系列以外の外貨両替所があります。
成田空港グループの「GPA」と、世界最大の外貨両替専門店「トラベレックス(Travelex)」のドルレートを比較したところ、GPAが最安でした。
(成田・羽田空港の銀行系両替所より85円安い)
安いとはいえ、わずか85円の差にとどまります。
やはりメジャー通貨のドルは差が付きづらいようです。
調査した外貨両替専門店を安い順に並べてみました。
GPA | ¥54,840 |
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トラベレックス オンライン | ¥54,885 |
トラベレックス 新宿西口店 | ¥55,290 |
トラベレックス 羽田空港店 | ¥56,480 |
トラベレックスオンラインとは、オンラインで事前に購入し、空港で受け取った場合に適用されるレートです。
トラベレックス店舗のレートはオンラインより基本的に悪いですが、店舗利用だけのメリットもあります。
メリット | クレジットカード(JCB)で外貨両替できるため、支払いを翌月以降に繰り越せる。ポイント分も実質割引になる。 |
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クレジットカードのショッピング枠を使って外貨両替ができるというのは、他にない大きな特長です。
ハワイはワイキキトロリーやJCBプラザなど、JCBならではの特典がかなり多いですから、JCBカードを持って行く人も多いでしょう。
分割払いにすれば、さらに支払いを遅らせることもできますし、お金にあまり余裕がないという場合は利用する価値がありますね。
【第4位】空港の銀行系両替所(みずほ、SMBC信託)
空港の外貨両替所は、誰でも利用したことがある、一番便利で使いやすい両替所でしょう。
今回は、羽田空港の出発ロビーで歩いて15秒ほどのところにある「みずほ銀行」と「SMBC信託銀行」の両替所で調査を実施しました。
SMBC信託銀行 | ¥54,925 |
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みずほ銀行 | ¥54,955 |
SMBC信託銀行とみずほ銀行の差は30円。1万円の両替ならわずか6円ほどの差です。
ドルの場合、空港の両替所のレート比較をしても、ほとんど節約できることはなさそうです。
銀行系の両替所は空港以外にもあり、レートはどの店舗でも同じなので、為替レートが円高ドル安の時期を見計らって両替するのはよいかもしれません。
みずほ銀行 外貨両替ショップ |
大手町、銀座、池袋、渋谷、新宿、新宿西口、阪急梅田、秋葉原、鎌倉、新宿駅東南口、立川、東武川越、浜松町、原宿、東京駅八重洲口 |
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SMBC信託銀行 外貨両替所 |
浅草、秋葉原、有楽町マリオン、銀座、六本木、渋谷、二子玉川、新宿、新宿西口、池袋、横浜 |
【第5位】銀行の支店(みずほ、三菱UFJ、三井住友)
大手都市銀行の支店でドル両替した場合のレートも調査しましたが、空港にある銀行系の両替所よりも悪いレートでした。
(成田・羽田空港の銀行系両替所より75円高い)
三菱UFJ銀行 | ¥55,000 |
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三井住友銀行 | ¥55,100 |
みずほ銀行 | ¥55,105 |
最安の三菱UFJとみずほの差は105円。空港よりはやはり差が大きくなっています。
銀行の支店では、外貨両替以外にたくさんの業務があるので、外貨両替は空港の銀行系両替所でしてほしいのかもしれません。
銀行の支店で外貨両替するのはもったいないということを覚えておきましょう。
【第6位】外貨宅配業者(ドルユーロ、大黒屋宅配ほか)
ドル両替のレートで6位となったのは、外貨を宅配で届けてくれる外貨宅配業者です。
アジア通貨では送料を含めてもお得なことが多い外貨宅配業者ですが、メジャー通貨のドルでは各社のレートの差が小さいため、送料がかかってしまうのが致命的となりました。
(成田・羽田空港の銀行系両替所より160円高い)
調査したのは外貨宅配専門業者のドルユーロと、宅配に対応している金券ショップの大黒屋、トラベレックスです。
まず、送料や配送方法の違いのまとめです。
ドルユーロ | 送料400円。10万円以上の両替で無料に。代引きは送料700円。 |
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大黒屋宅配サービス | 送料700円。振り込みのみ。 |
トラベレックス | 送料1,000円(振込・代引きとも)。10万円以上の両替で無料に。 |
レートの比較は送料込みの金額で、代引きのみの業者もあるため振込手数料は無視しています。
ドルユーロ | ¥55,085 |
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大黒屋 外貨宅配 | ¥55,255 |
トラベレックス オンライン | ¥55,885 |
トラベレックスの外貨宅配は送料が1,000円もかかるため、送料無料になる10万円以上じゃなければ話にならない金額です。
ドルの宅配ならドルユーロが最安と思えるところですが、実は、成田空港グループの外貨両替専門店「GPA」も外貨宅配をしてくれます。
GPA | 店舗と同レートで送料無料。代引きのみ。最低額は3万円以上。 |
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3万円以上で送料無料となるため、外貨宅配業者としても最安なのですが、第3位で登場していて、空港の銀行系両替所より安いことがわかっているので、ここでは省略させてもらいました。
【最下位】ハワイ・ホノルル空港の外貨両替所
ホノルル空港の外貨両替所がぶっちぎりの最下位でした。(現在の正式名称は「ダニエル・K・イノウエ国際空港」)
ドルは絶対に日本国内で両替しないといけないですね。これだけは覚えておいてください。
(成田・羽田空港の銀行系両替所より7,028円高い)
率にすると12%を超える手数料ということになります。
両替所にレート表は掲示されていないので、レートはいくらなのか質問するしかありません。
質問してみると、レートを紙に書いて渡してくれました。
今回の調査ではレートをチェックしただけで両替しなかったですが、実際にここで両替している日本人もいたので、「レートかなり悪いですよ…」と教えてあげたい気持ちになりました。
ドル両替のレート差は小さいので、国内なら比較する必要なし
想定できたことですが、基軸通貨の米ドルはレートの差がそれほどありませんでした。(ハワイ現地は除く)
金券ショップ「アクセスチケット」はかなり安かったですし、新宿西口の他の金券ショップも安いところがありました。
それでも成田・羽田空港に比べて1,600円程度で、両替額が少なければさらに差は小さくなります。
金券ショップは競合店の価格調査をしっかり行っていて、1日に何度もレートが変更されるそうですし、わざわざ金券ショップに行っても、その時のレートがいつも安いとは断言はできません。
がんばって調査して悲しい限りですが、ドルの両替は時間をかけて安い店を探しても、見合った金額を節約するのは難しいようです。
それでは、記事のまとめです。
- ドルの両替は国内の空港でOK(銀行系より専門店GPAの方が安い傾向あり)
- 空港での両替は少なめにして、現地ATMで海外キャッシングするのがお得
- 現地に到着してから両替するのはかなりの大損!
ハワイやグアム、アメリカ本土に行くときのために、ぜひ覚えておいてください。
ドルから台湾ドル、韓国ウォン、タイバーツまで、12通貨の調査結果はこちらの記事でまとめています。